じいちゃん、、それか!! 〜ガンプラ回顧録〜
ガンプラを思い出す
私は昭和50年生まれのしがないサラリーマンですが、同世代の人と話すと
必ず盛り上がる話題があります。そのひとつが「ガンダム」です。
やっぱりファーストガンダム!!
ガンダム、ガンダム0083、ガンダムF91、Vガンダム、ガンダムUC、Gガンダムなどなど。。世代を超えて、人気を博し続けるガンダム、非常にありがたいことですが、我々世代が盛り上がるガンダムは無論、「機動戦士ガンダム」、いわゆる「ファーストガンダム」なんですね。
「燃え上がれ〜♪」と言うテーマ曲で始まるこのドラマ、主人公であるアムロ・レイがモビルスーツのパイロットとして戦う使命を負うことになり、搭乗したガンダムから幾多に広がっていく物語はとにかく壮大でした。
youtu.be「機動戦士ガンダム 劇場三部作 予告ハイライト」より
ガンプラの思い出
そんなガンダムを盛り上げたツールの一つに「プラモデル」、いわゆる「ガンプラ」があります。ガンダムから始まり、量産型ザク、シャア専用ザク、ドム、ジムなど、搭乗した各種モビルスーツを自分の手で作り上げ、身近な場所に飾っておける、あるいは戦闘ごっこに没頭するツールとして当時の少年たちの間で大ヒットした、あのガンプラです。
とうぜん、かつて少年だった私も「ガンプラほしい〜」となり、通い慣れた近所のおもちゃ屋に足繁く通っては、なけなしの小遣いを握りしめ、どれを買うか散々迷ったあげく、手中に握りしめた貨幣と定価のギャップにさい悩み、寂しく帰路へついたものです。
そんな自分にもビックチャンスが到来します。当時はまだ元気もりもりだった祖父があるとき電話をかけてきて、「今度そっちに行くから、なんか欲しいもんあったらいいな。買っていってあげるから」という天の声がふってきたのです。
こんなラッキー、なかなかないですよね。
当然、わたしは、いつも鼻水たらしながらオモチャ屋でみていた、棚に積み重ねられたガンプラを思い浮かべ、「自分にとってのファーストはやっぱり、ガンダムだ!」ということで祖父に電話し「ガンダムのプラモデルがほしい」と伝えたのでした。
「ガンダムのプラモデルだな。わかった!」と豪快な返事をした祖父はそれから2週間後に我が家を訪れ、電話で約束したガンプラを私にプレゼントしてくれました。
そして嬉しさのあまり紅潮した顔でプレゼントを受け取った私は、すぐに包み紙をビリビリに破り、長年夢にみていた「ガンダム」とのご対面を果たすのでした。
・・・となればただのハッピーエンドなのですが、なななんと!!現れたプラモはズバリ、「ブラウ・ブロ」なのでした。。。
「ブラウ・ブロ」ってなんじゃー!!
な、なんじゃこりゃああああああ!!!
突然あらわれた、見たこともない機体に驚き、一瞬「ガンダムシリーズではないのでは。。じいちゃん、間違えたな」と祖父への疑念を大きく抱いた私でしたが、よくよくパッケージをみると右上に「機動戦士ガンダム」と書いてあるし、左には「ジオン軍」とも書いてる。あ、ガンダムシリーズなんだこれ、と新しい知識を身につけた瞬間でありました。
私、それまで「モビルアーマー」という存在を知らず、しかも550分の1、て、どんだけデカいんだよ、、いままで144分の1しかしらなかったよ、と自分が井の中の蛙であることを痛感したわけでありますが、一方で「じいちゃん、なんでこれ買ったんだろ、、、」と祖父の心情をプロファイリングしてみたところ、ある事実に気がついたのでした。
「左下にガンダムいるじゃん」
確かに、普段、ガンダムを見てない人がこのパッケージを手にとったら「これがガンダムか」と思っちゃいますよねw
こんな思い出がありますので、同世代とガンダムのお話をする際、私はいつも
「”ブラウ・ブロ”て知ってる?」という問いかけから入るのです。
じいちゃん、あの時はありがとう★
From 空想 to 睡眠 〜ファミコン回顧録2〜
ハイセンスなCMなんです
クーソー??
「クーソーしてから、寝てください」
突然ですが、↑のキャッチコピー、何だと思いますか?
大半の方は「何のこっちゃ?」となるかもしれませんね。
はい、これ、実は当時(昭和50〜60年代)にテレビで流れていた
「ナムコゲーム」のCMなんです。
外人の少女がナムコのゲームタイトルを色々プレイしているシーンから
始まって、最後はお決まりのキャッチコピー、「クーソーしてから、寝てください。」
で終わるこのCM。当時のファミっ子達の脳裏に焼き付いていたのではないでしょうか?
このコピー、当時は何を言っているのかわからず、次第に「あ、クーソー、空想か!」
と「空想」という漢字を覚えるであろう小学校中学年くらいから意味を理解し始めたような気がします。ただ、もう一つのワードである「クーソー→●ソ」にもうっすら気づいてはいましたが、「まさかCMでそんなことは言わんだろう」と子供ながらに放送倫理なるものをどこかで意識しておりました。
でも少し大きくなってからこのCMの批評を読む機会があり、「大人が子供に言う”●ソしてから寝ろ!”と”空想”をかけた秀逸なコピーなんだよ」と言うことを理解してからは、CMプランナー(コピーライター?)のセンスの良さに脱帽しつつも「自分には無理な世界だ〜」と早くも将来の就職先としての選択肢を一つ失うことにもなったのでした。
このコピー、糸井重里さんの作品なんですよね。糸井さんといえば「Mother」が真っ先に浮かんできます。どうでも良いですが、なぜか彼のイメージ、私の中では「赤」なんです。これもおそらく「Mother」のパッケージの色に紐づいているのでしょう。
オモチャー
そしてナムコのCMをもうひとつ
「オモいカルチャーをオモチャーと言う。」
はい、また秀逸なキャッチコピーが来ましたね笑
登場するこのCM、相手の女性はインベーダー、さしずめ
「ギャラクシアン」か「ギャラガ」の敵キャラといったところでしょうか。
「オモいカルチャーをオモチャーと言う。」と言うコピーですが、
もう皆様、読んで字の如し、色々な意味・想いが込められていますよね。
「オモい(重い)カルチャー(軽チャー)をオモチャー(おもちゃ)と言う。」
重い⇆軽い の対義語で使った言葉を最後は一つにまとめて別の言葉にする。
しかもこのCMで訴求するゲーム(=オモチャ)のことを指している、と言う
非常に計算された、かつセンスフルな言葉遊び。かつてのナムコは本当にスタイリッシュなCMを打っていたんだなあ、と勝手に感動すら覚えている今日この頃です。
そういった「センスの良いCM」で紹介されたナムコのゲーム達、もちろんそれぞれが名作揃いではあるのですが、パッケージも当時の任天堂ゲームズと異なり、銀ベースの派手な、躍動感のあるデザインであったことからも、少年たちの心を躍らせる存在であったわけです。
今回はゲームそのもの、と言うよりゲームを飾る「CM」というツールについてのご紹介でした。
※実際のナムコゲームは下記ページで紹介しています。併せてご覧くださいね。
任天堂クラシックよ永遠に!! 〜ファミコン回顧録1〜
初期のファミコンゲームは名作揃い!!
当時はどんなゲームがあった?
当時(と言っているのは昭和50年〜60年頃)のゲームは任天堂、ナムコ、ハドソン
あたりが主要なメーカーであり、割と「名作」の部類が幅を利かせていたように記憶しています。
任天堂で言えば「マリオブラザーズ」を筆頭に「テニス」「ゴルフ」「ベースボール」といったスポーツ系や「麻雀」「ピンボール」といったギャンブル系、さらには「光線銃」を使ってプレイする「ワイルドガンマン」などがありましたね。
当時、小学生からしたら3、4千円もするゲームソフトは超高価な代物でしたから、年間に何本も買えないわけです。
そんな中、ギャンブル系は親世代にも響く要素があり、うまく説明して親のお金でソフトを買わせることができれば自分の懐を痛めずソフトを増やせる一石二鳥な施策となるのですよ。
うちの親父は麻雀が大好きだったので、「家でも手軽にできるよ」ということで見事「麻雀」ソフトを買わせることができたのですが、いざ自分がプレイしてみると、ルールを知らないため何をして良いかわからず・・・なかなか美味しい話は転がってないですよね笑
スポーツゲームについて
一方、スポーツ系は内容的にも優れていました。
「テニス」は上下でのプレイスタイルとなっており、ゴルフは「ボールを打つ→全体のコース画面でボールが飛んでいく」、ベースボールでは「手前にバッター、奥にピッチャー」という野球盤スタイルで、これは今のゲームにも引き継がれている定番の「見え方」だったりするわけです。何十年も前にゲームの基本的なスタイルが確立していたって、凄いですよね。
野球ゲームではナムコの「ファミスタ」が大ヒットするわけですが、ピッチャー目線での斬新的なビュースタイルで当時の子供たちの度肝を抜いた「燃えろ!!プロ野球」なんていうゲームも登場してきます。
「燃えプロ」という愛称で愛されたゲームでしたね。
外角、内角だけでなく高低差も考えてピッチングしなければいけなかったので、
難しい反面、投手としての没入感はハンパなかったっす。
また助っ人外人選手のステータスの振り方にものすごい格差があり、
3番、4番を打っていた「阪神:バース」「広島:ランス」「ヤクルト:ホーナー」あたりはバントするだけでホームラン、という脅威の打撃力を備えていました。
(巨人:クロマティは上記3名に比べて、やや打撃が劣る印象でした)
逆に「阪神:キーオ」なんかは見た目はめちゃくちゃ打ちそうな風貌にも関わらず、ジャストミートしても内野ゴロ、みたいな残念感漂うキャラだったりしました。
(そりゃピッチャーなんだから打撃求めるなよ、という声も仰る通りですが、現代には大谷という怪物もいるわけでして笑)
光線銃シリーズとは?
野球ゲームはまだまだたくさんあるので、また別の機会にご紹介してみようと思います。今回は最後に「光線銃シリーズ」を少々。
「ワイルドガンマン」は西部を舞台にした、保安官が主人公のゲームなのですが、画面上に現れる「ならず者」達をバシバシ銃で打って成敗していくわけです。
テケテケテケ〜とならず者達が両サイドから画面中央に入ってきて、「FIRE!」
と叫んだ瞬間、銃で撃ち合うわけですが、キャラによって帽子が飛んでいったり、
ズボンが脱げたりと、演出も笑えるものとなっていましたね。
この光線銃シリーズは他にも狩猟がテーマの「ダックハント」、警察官の訓練?がテーマの「ホーガンズアレイ」というゲームがあり3部作構成となっていました。
「ダックハント」は狩猟犬が獲物の鳥を探しに茂みに入っていき、追い立てられて
飛び出した鳥を光線銃で打っていくゲームとなります。
「ホーガンズアレイ」は後ろを向いているパネルが前に回転した際、犯人と思わしき物を打つゲーム。
3部作全てプレイした感じとしては、「ワイルドガンマン」が一番面白かった記憶があります。
ダックハントだったかな、ミニゲームで「クレー射撃」ができたのですが、当たり判定が結構シビアだったので、テレビ画面に銃をくっつけて満点を狙った、なんていうセコイプレイもしてました笑
このように初期のファミコンゲームでも、体を使ってプレイするスタイルが既にできていたという点で、任天堂は今後のゲームの拡張性を計算していたのでしょうね。恐るべき「先見の明」を持った企業なのです。
※下記の記事ではゲームが作れる!?そんなゲームを紹介してます
”ファミっ子”はいますか?
ファミっ子集まれ!!
みなさん、「昭和」という元号を聞くと何を思い浮かべますか?
令和生まれのちょー若い世代からしたら「何それ?お菓子?」
という感じでしょうか。平成生まれからすれば「古い時代。戦争よりちょっと前。
親の世代」という感じですかね。
やっぱり"ファミコン"
私は昭和50年生まれですので、「昭和」と聞くと、生まれ育った町、
幼馴染、近所の惣菜屋さん、公園のSL、などなんとなく夕日が似合いそうな
要素がとめどなく浮かんできて思わず目頭が熱くなるわけですが、
中でも当時の子供時代の大半を共に過ごした「ファミリーコンピュータ」こと
「ファミコン」がやはり忘れられない思い出なんですよね。
あの、友達の家ではじめて遊ばせてもらった「マリオブラザーズ」
(スーパーマリオじゃないすよ)の滑らかなマリオの動きといったら、
それまでの相棒だった「ゲームウォッチ」を遥かに超えた世界が広がって
いたわけです。
そして家庭のテレビでゲームができる素晴らしさ。当時は今のような
50インチ、60インチといった大画面のテレビはもちろんなく、パソコンの
モニターほどの大きさの、それも電源はつまみ式(ときどき外れるんですよね)の
ものでしたが、お茶の間の唯一と言ってもいいエンターテイナーであり、
それこそ休日は最強のテレビ番組がコンボで攻め立ててくる「魔法の箱」で
あったテレビ。このテレビになんとゲームが繋がる、ゲームウォッチの数十倍の画面でマリオが縦横無尽に動き回る、なんて夢のような体験がそこにはあったわけなんですよね。
「ゲームセンターは不良の溜まり場だから言っちゃダメ!」と母親からキツく言われていた時代、そんな折になんと、ゲームセンターでしかプレイできなかったようなゲームが家庭で、安全に、無料で、不良に絡まれることなく楽しめた時のあの感動、そんな衝撃的な体験が「昭和」にはあったのですよ。
その後「学校の勉強頑張るから!クリスマスとお年玉と誕生日プレゼント、纏めてでいいから!クラスの友達、全員持ってるから!」と思いつく限りの「空宣言」をしてなんとか我が家に迎えることができた「ファミコン」でしたが、この瞬間から10年以上、”最高の相棒”として、時にはクソゲーを提供してくる”憎たらしいあいつ”として、私の昭和時代を共に駆け抜けていったのでした。
マリオブラザーズを語る!!
せっかく今回は「マリオブラザーズ」について触れたので、最後に私なりの「マリオブラザーズ」に関する批評を書いて終わりたいと思います。
あの頃のパッケージはカセットと同じ大きさの箱に入っていました。そしてカセット本体はビニールに丁寧に包まれており、横長の説明書が背面に入ってましたよね。意外と箱の中に余裕がなくて、説明書がうまく入らずに反対側から出てきたりしてたのを思い出します(笑)
そして説明書には「ベンジンなどで拭かないでください」と、ゲームの内容とは全く関係のない注意書きが書かれており、「ベンジンてなんだよ?拭かねーよそんなもん」と1人で突っ込んでいたっけなあ。。
さて、ゲームの中身ですが、固定の一画面の中で上方の土管から出てくるカメやカニなどのキャラをブロックを通して真下からジャンプしてひっくり返し、蹴っ飛ばして退治する、という、これをひたすら繰り返すゲームでしたね。
2人プレイだとルイージも参加し、協力プレイや殺し合いなど色々ルールを作って楽しめたのも長く飽きさせない工夫だったと思います。
あんな初期のゲームだったのに凄いと思ったのは、マリオ(ルイージ)の真下から頭突きで相手をジャンプさせられるところ。8ビットのコンピュータでそんな詳細な部分まで操作可能としていたのは、さすがの任天堂さんですね。
時を越え、令和の時代でも実は子供ウケするゲームだったりするわけです。みなさんもお子さんとのコミュニケーションに是非使ってみてくださいね!!
※下記のゲーム回顧録もご覧ください
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